ざっくり目次
河嶋うみんつです。
ギターって楽しいですよね。
私は小学生の頃からギターを弾いているので、かれこれ10年くらいギターを弾いていますが、その間バンドを組んだりということは一切なく、ただひたすら孤独に弾いています。失敗したぼっちちゃん。
ある程度一人でギターを弾いていると、やりたくなってくるのが宅録です。
エレキギターの音を録音する方法はいろいろありますが、私は中学生の時に
背面にUSB Type-Bポートがついているため、手軽にPCなどと接続することが出来る。
かつては初心者向けマルチエフェクターの定番機種でもあった。
私は機械音痴でDTMの知識など無いに等しい人間なので、USBケーブル一本でPCと接続し、簡単に録音や練習などができるG2.1uはとても便利でありがたい存在です。
DAWソフトの使い方なんかもわかるわけがないので、録音ソフトはAudacity、エフェクトも基本的にかけ録りというスタイルで今までやってきました。
しかし私のG2.1uは元々半ジャンクのような状態で入手したこともあり、以前からスイッチ類の反応が悪かったり、プラスチック部品が割れていたり、コントロールノブが回した方向と逆方向に反応してしまったりなど不調が出ています。


そんな調子なので新しく音を作ったり、作った音を編集したりということはほぼ不可能な状態。今までなんとか騙し騙し使っていましたが、それにも限界を感じてきたので、思い切って買い替えることにしました。
後継機選定
ここからがようやく本題です。
ここ数年は様々なメーカーから様々なモデルのマルチエフェクターが続々と発売されていて、機能や性能、音の質なども向上しています。
そのため選択肢は豊富にありますが、自分にはある程度慣れたメーカーの製品の方がいいだろうと思ったのでZOOM製品に的を絞り、こちらの機種を選びました。
𝐦𝐲 𝐧𝐞𝐰 𝐠𝐞𝐚𝐫...
𝐙𝐎𝐎𝐌 𝐆𝟏𝐗 𝐅𝐨𝐮𝐫...
一万円台で購入可能という比較的低価格(感覚麻痺)なモデルながら多機能で意外とできるヤツと噂のZOOM G1X Fourを選びました。
その多機能ぶりはというと、エフェクターやアンプシミュレーターとしての機能はもちろん、本体右側についているペダルはボリュームペダルやワウペダルとしての機能のほか、ピッチシフターとして音程を瞬間的に変化させるワーミーペダルのように使うことも可能です。しかもリズムマシンやルーパーまでついているすごいやつです。
G2からG1に昇格しました(?)
外観の比較。G2.1u(写真左)と比べるとG1X Four(写真右)は、サイズが一回り小さく、重量も軽いです。
マニュアルに記載されている情報によると、G2.1uの重量は1100gあるのに対し、G1X Fourは610gと大幅に軽くなっていることがわかります。(いずれも電池を含まない重量)
上記の通り本体重量はとても軽く、取り回しはいいのですが、その軽さが仇となりギターと接続しているシールドに引っぱられて本体が動いてしまうことがあるため、個人的にはもう少し重くてもよかったかなとも思います。(これは私が重めのカールコードを使っていることが原因な気もする)
さっそくギターをつないで電源を入れてみます。ACアダプターまたは単三電池4本で駆動します。USBでモバイルバッテリーからも電源供給できるっぽい。
電池はセットに含まれているので届いてすぐにプレイできます。(正直、専用アダプターかUSBケーブルの方を付属にしてほしかった)
しかしここで問題に気づきます。
──オーディオインターフェースもってない──
G1X Fourにはオーディオインターフェースとしての機能は無く、USB-Bポートがついていないため、このままではPCと接続しても音を録音することはできません。
G1X Fourから出力された音をPCで録音するにはオーディオインターフェースとかいう機械が必要です。
しかし、冒頭でも書いたように私はDTMの知識が皆無に等しい人間です。
オーディオインターフェースなんて持っていません。
実は、購入前に商品ページなどでUSB-Bポートがついていないことは確認済みだったのですが、Micro USB Type-Bのポートがついていたので、今はいろんなものがよくわからないすごい技術で動いているしもしかしたらこれでなんとかなるのかも…という淡い期待を抱き、現実を直視しないようにしていました。当然なんとかなりませんでした。私はバカ。
なんとかならなかったものは仕方がないのでオーディオインターフェースも追加で注文することにしました。
何もわからないなりに色々調べてなんとか探しました。
𝐦𝐲 𝐧𝐞𝐰 𝐠𝐞𝐚𝐫...(2回目)
𝑴-𝑨𝑼𝑫𝑰𝑶 𝑴-𝑻𝒓𝒂𝒄𝒌 𝑫𝒖𝒐...
比較的操作が簡単そうだったのとなんかメカっぽい見た目がいい感じだったので選びました。価格は当時はセール中だったこともあり5,370円でした。
設置場所で少し悩みましたが、PCのモニター下に置くことにしました。
ついでにG1X Fourを注文した際のポイントでシールドをもらいました。色は何となく紫
必要な道具もそろったのでさっそく音を作って遊んでみます
弾いてみる
中にはどこか聞き覚えのあるような名前も。
バンク50~59はエフェクトが何も登録されていない空の状態になってるのでとりあえずここに音を作ってみます。
TRICERATOPSのGOING TO THE MOONのギターサウンドを意識して作ったのでパッチ名も月に行く気満々です。ちょうどこの頃はアルテミス1の打ち上げで盛り上がってた頃だったし、タイムリーな気もしないでもない
このパッチの目玉はもちろん、この曲の象徴ともいえるイントロのワーミーサウンドを再現するピッチシフターペダル。(ペダル操作で音程を自在に上げたり下げたりすることが出来るすごい装置)
その効果のほどは果たして、さっそく試してみます。
せっかくなので動画にしてみました。
ワーミー(ピッチシフター)を使ってみる
これ!これがやりたかったんです!
やっぱりオリジナルのワーミーのエフェクトのかかり方と比べてしまうとちょっと雰囲気が違う(自分の弾き方やペダルの踏み方のせいと言われたらそれまでだ)ような気もしますが、割といい感じに再現できたんじゃないかなと自分では思っています。
ピッチシフターを使わない時の音も歪みエフェクトとしてなかなか使い勝手がいいです。特にギター側のボリュームとトーンを少し絞って7~8くらいにした音が結構好み。実は以前投稿したギターと孤独と蒼い惑星のイントロを弾いてみた動画でもこのエフェクトを使っていました。(リンク先動画は少し音が大きいので音量注意かも)
そしてもう一つ、自分がG1X Fourで使ってみたかった機能がルーパー(自分が演奏したフレーズを録音して繰り返し再生してくれるすごい装置。重ね録りもできるので一人でもいっぱい人がいるような演奏ができる)です。
これも試してみましょう。
こちらも動画に撮ってみたのでよろしければどうぞ。
ルーパーを使ってみる
難しい!でも楽しい!
YouTubeなどで上手なギタリスト達がルーパーを使って一人でも華麗なアンサンブルを作り上げて演奏していたりするのを見て、自分もやってみたいなんて思っていたりしたけれど、いざやってみるとこれがなかなか難しい。
ペダルを踏むタイミングがちょっとズレたりなんかすると、音が変なところで途切れてしまったり、逆に謎の間が生まれてしまったりしてなんとも間抜けなループになってしまう。
でもこの音を重ねていく感覚は本当に楽しい。綺麗にループさせられると気持ちよくて、ずっと遊んでいたくなってしまいます。
あらかじめ録音しておいたバッキングトラックにあわせてギターソロを弾く、なんて使い方もできるので冒頭にも書いたようにひたすら孤独にギターを弾いていて、一緒に合奏できる友達なんかもいない私には夢のようなアイテムです。
ビートルズのAnd Your Bird Can Singみたいなツインリードのギターを一人で再現してみるなんて使い方も面白いかもなぁなんて妄想も膨らみますね。(ライブとかで人前で演奏することも久しくやってないんで機会があるかはともかく)
なんとなくまとめ
ここまでいろいろと四の五の言ってきましたが、総括すると、一万円台で買えるマルチエフェクターにもかかわらず、上位機種や同じく初心者向けマルチとして販売されている他社製品と比べても、それほど引けを取っていないんじゃないかと感じるほど、優秀なエフェクターだと思いました。これ一個でかなり遊べます。
私の場合はG2.1uからの買い替えでしたが同じZOOM社の製品ということもあって使い勝手は似ている部分も多く、難なく使用できたのも良かったです。
エフェクトの音質などは、G2.1uと比べるとやはり格段に向上している感じがします。(10年以上の差があるので当然といえば当然か)
しかしながら空間系のエフェクトやクリーントーンなどはG2.1uのものもかなり優秀で、USBケーブル一本ですぐ録音できる取り回しの良さなども相まってこちらもまだまだ使いたくなる良いエフェクターだと改めて感じました。
さらにG1X Fourと比べたG2.1uの地味な利点として、G2.1uには電源スイッチがついているので電池さえ入っていればギターをつながなくても電源が入れられるのが地味に便利でした。(G1X FourはシールドかUSBがつながっていないと電源が入らない。また、電池が入っている場合、INPUTにシールドがつながっている間は電源をオフにできないのでこれも状況によっては不便)
G1X FourはZOOM Guitar Labに対応しています。
ZOOM Guitar Labを使った音作りは簡単かつ直感的に音を作ることが可能で、作った音を保存したパッチの整理や編集も視覚的にわかりやすく、簡単に行うことができて、とても便利です。エフェクター内に保存されているパッチのバックアップを簡単にとれるのもありがたい。他メーカーの類似ソフトウェアと比べると、UI等は少し洗練されていない印象をうけるものの、それもなんだか親しみやすい。
追加のエフェクトをダウンロードしてきて、いろいろ試してみるのも楽しいです。(出荷時から本体容量がギッチギチなので何かを消さなければ新しいエフェクトを入れられないのはともかくとして)
このようなPCやスマホで音作りができる機能がついたエフェクターは近年、様々なメーカーから発売されていますが、実際に使ってみると思っていた以上に便利で、これまでこういった機能に対して別にあってもなくてもいいと思ってたのが嘘のように今では手放せなくなっています。
同時にかけられるエフェクトの数は最大5個(メモリ的な概念があり、各エフェクトはその容量を消費する。許容容量をオーバーするとそれより少なくなる。通常使用でオーバーすることはめったにないが、空間系やモジュレーション、アンプシミュなどの重いエフェクトを複数使用するとオーバーしやすい。)で、人によっては少なく感じるかもしれません。私の場合は特に問題なかったです。
総じてとてもいいエフェクターなのでギター初心者の方はもちろん私のようなエフェクターやDTMの知識が皆無でできるだけ安いマルチエフェクターで練習、宅録、ライブ演奏、全部なんとかしたいという人にもオススメできるかと思います。
ヘッドホンをつないでアンプを通さず静かに練習することもできます。
なにやら長ったらしいブログになってしまいましたが、読んでいただいてありがとうございました。
次こそもっと気軽にブログを書くぞ
P.S. おまけ
G1X Four注文時のポイントの余りと追加でもらったオーディオインターフェースのポイントでピック2枚とUSBケーブル、そして端数処理と送料の無料化のためにカナレのシールド線をもらいました。
これが後に…
追記:この記事を1年近くかけてモソモソ書いている間にG2 Fourという新機種が発売したりもしたけれど私は元気です